特別方式とは

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遺言の方式には普通方式と特別方式があります。後者の方式は、死亡の危急に迫っている場合や、一般社会との交通が絶たれた隔絶地にあるといった特別事情があるため普通方式では遺言者の最終意思を残すことができない場合の遺言方式です。これには4つの方式があります。死亡の危急に迫っている者のための遺言方式として一般危急時遺言と難船危急時遺言、交通が遮断された場所にあるもの方式として伝染病隔離者遺言と在船者遺言です。

 
一般危急時遺言とは疾病その他の事由で死亡の危急に迫っている者が行う遺言で、証人3人以上の立ち合いをもってそのうちの一人に遺言の趣旨を口授して行います。難船危急時遺言は船舶が遭難した場合に、船舶中にあって死亡の危急に迫った者が行うもので、証人2人以上の立ち合いをもって口頭で遺言をすることができます。伝染病隔離者遺言とは伝染病のため行政処分によって交通を絶たれた場所にある者がする遺言で、警察官1人と証人1人の立ち合いをもって遺言書を作ることができます。在船者遺言では、船舶中にある者が船長または事務員1人および証人2人以上の立ち合いをもって遺言書を作成します。

 
この方式で作成した遺言は、遺言者が死亡の危急を回避した等の事情により普通方式で遺言をすることができるようになってから6か月間生存する場合には、その効力を失ってしまいます。